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無題

万葉の歌よりも
抱擁をお一つ

添えるお花にお悩みになるくらいなら
そんなもの 私は望みや致しません
どうぞ そのまま駆けてきて

優美な睦言よりも
一掠めの温もりを

頭の切れる女房に頼ってしまうのなら
そんなもの 私は望みや致しません
どうぞ そのまま駆けてきて

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恋って

恋ってなんでこんなに辛いんだろう
君なんて嫌いだって思っても
大好きが勝っちゃって
君と喋ってる女子のことを勝手に心の中で怒っちゃって
私ってほんとに君のことが大好きなんだなって思ってしまう
君の笑顔は私をすごく幸せにさしてくれる
君の笑顔はなんの罪なんかないのに
好きになったらダメなんだって分かってるのに
どんどん好きになっていく

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すっごくすっごく。

今思えばちゃっちい指輪だったと思うんだ。サイズがわからないからって、フリーサイズだったね。
それでも私にとっては、ダイヤモンドより綺麗で輝いて見えて、震える指でそこに収めたあなたを、とてもとても愛おしいと思ったんだ。
高級車での迎えはなかったけど、かわりにいつも影踏みをしていたよね。車よりずっと近くであなたを見れていたことを、笑えていたことを、今でも忘れていないよ。
何を幸せとするかはわからない。けどね、私はすっごく幸せだったよ。

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ねえ、なんでなの?
君は水面に映る月のようだ。
なんで?
何をそんなにも強がるの?
お願い。
僕だけには君の素顔を見せて。
水面に映った月のように反対のことを言わないで。
僕は知っているよ。
それが、君の本心でないことを。
一度でもいいから、空に浮かぶ月を見たい。
素直な君をね。