みんな笑ってるのに
わたしも笑いたいのに
おめでとうよかったねって言いたいのに
どうして
酸素がなくなっていくみたいに
足の先がすうっとつめたくなっていくみたいに
心臓がはやく動きすぎてとまってしまうみたいに
どうして
かなしいことなんてひとつもないのに
悔し涙なんて似合わないのに
あの頃にもどりたいなんて何度も思ったことなのに
叶わないってあきらめたのに
どうして
わたしは どうして、
君は夢で僕は花だった
渦を巻いた風が
僕を掬いとって
秘密を暴こうとする
ウソの蜜に溺れた蝶と
また夢を食らう蜂が
蝕んでいく音楽たち
色をかげた夏の麦わら帽子が
あなたの匂いを抜きとっていく
ボーッと空を眺めていた。
青空の上、白い雲がゆっくり動く。
その雲がゆらゆら滲んで見えて、
「あれ雨かな?」なんて。
目から雫が落ちて
気づかないフリしてた。
もう気づいてたはずだった。
それは涙じゃないんだ。
それは悲しみの雨
失恋した。1年間ずっと好きだった。
馬鹿にされて最悪な終わり方だった。
そんな私に優しく声をかけてくれた。
男子の中ではかなり仲のいい方だし、笑いあえる、いい『トモダチ』。
まだ早いって。まだ好きになるには早い。でも…