明日になったなら会える気がして
また明日って言えば会える気がして
何をすれば また会えるのか
また会うには 自分には何が足りていないのか
みんなの顔を毎日見ながら大人になりたい
みんなの声を毎日耳にしながら大人になりたい
大人になりたい
大人になりたくない
大人になりたい
大人になりたくない
自己中ってこういうことなのかな?
都合よく世界はできてないけど、
せめてこのわがままは叶えてほしい
少女は、とにかく酷い息苦しさを感じていた。
まるで睡眠薬を飲まされて深海に沈められた様な、
ゆっくりと、ゆっくりと、窒息し水圧を掛けられていく様な感覚。
そう、少女は沈んでいるのだ。
「私こそ......ねぇ。それは困った。
稀に良くある話だけど困った。うぅん.........私じゃ直せないなぁ。
............そうだ、ユリだ。あの子に頼もう。」
少女は面倒くさいと思った。
話が自分の外で勝手に進んでいるのを本能的に面倒くさいと思った。
ハーヴの香りのする少女は色々と纏まったのかくるりと半回転をしてこちらを見た。
「そうだった、自己紹介を忘れていたね。
私の名前は『知識』。そう、ただのノウレッジ。
突然だが君を連れ去らわして貰うよ。
私の管轄内に君のような子がいたら色々と面倒だからね。」
ほら、面倒くさい事になった。
そう少女は本能的に思った。
↓一応新高校生歓迎キャンペーンを行っている。
何も無いが寄っていって、どうぞ。
満たされないことに慣れて、動くこともなくなって。
夜と寄り添うのも、十数年のこと。
小さな部屋で呼吸するだけ。
ふと思う。
ここにいる人たちみたいな
温かくて、弱い部分も包み込んでしまえるような、そっと誰かに寄り添うような人。
人の弱さをちゃんと知ってる人。
ことばの持つ力を心から知ってる人。
そんな人に出会えたらな、なんて。
理想なんてなかったけれど
将来隣に立つ人が、そんな人ならいいな、なんてね。
ちょっと思っただけなんだけど。