高校を卒業して
好きな人に会えないことを
嘆いていた
お互い浪人して
それぞれいく予備校は違うけど
それでも好きな人は
「また会えるよ」って言ってくれる
考えすぎなのかと思うけど
会う回数は減る
でも、言ってくれる限り信じよう
「また会える」日を
高校で初めて会って
1年半過ごしたあの日々のように
最高の笑顔で
「また会おう」
かりかりやどかり
そとの世界はこわそうだ
サザエのからがいい感じ
だれにも自慢はしたくない
フジツボにだって、カメノテにだって
おしえない
たまにおいしい、お魚たべて
大きくなれたら
お引っ越し
あるとき大人は中高生を大人だと言って試練を与える、あるとき大人は中高生をまだ子供だと言って挑戦させない、こんな僕らは都合の良い大人
無機質の城にある有機物の幻想
混濁とした色の玉は輝く
朦朧とした意識を鏡に写し
見えない鎧を纏う