君が纏っている空気は
いつも何処となく
甘く 柔らかく
それはまるで
まるで綿菓子のよう
むいてない
わかってる
うまくもない
わかってる
それでも、 それでも
やっぱり後悔したくないんだ
わかってほしい。
変わってほしい。
引退なんてもう来るんだよ
精一杯声あげる
それは単に、
君が力を借りに来る、御守りに自分がなりたいというただそれだけ。
逃げたい
逃げ出したい
逃げる場所ない
逃げる術ない
ぼろぼろになった素足と、歯型を吸い込んだ右の手の甲と、それだけ
クウガに変身したユウスケの肉体は、獣人の攻撃を易々と受け止めた
「なんだよ...これ...」
ユウスケは自分自身の変化に驚きつつも、沸き上がる力を認識していた
「カクセイシテシマッタカ...」
獣人の肉体も変化する
獣人はギルスと呼ばれるモンスターに変身した
クウガに似た形の緑の肉体、天を挟み込むような1対の角...
ギルスは破壊を極めたクウガ、といった感じだった
「なんだよ...それ...」
「クウガ...キエテモラウ...」
ギルスはクウガに襲いかかる
クウガはひらりとかわし、手刀でギルスを叩き落とす
そして、再びアマダムの声を聞く
あいつを倒せ
ユウスケの体は意思に反してギルスに飛び蹴りを喰らわせる
謎の紋様が浮かび上がり、ギルスは消滅した
「なんだよ...この力...」
ユウスケは変身を解き、呆気にとられていた...
とある場所の地下、獣人の住みかのような所で...
「アギトサマ...クウガガアラワレマシタ...」
「クウガ...ワガシュクテキヨ...!シュクセイシテヤル...」
アギト、闇より生まれし、紅蓮の炎を纏う邪悪な戦士である
「エクシード...オマエラニクウガホカクヲメイズル...」
エクシード、ギルスの進化形であり、戦闘の指揮を主に行う
「リョウカイシマシタ...」
エクシードが3体、クウガの元へ向かった...