下校時刻
いつものメンバー
その中にいる君
いつも最後は二人だけ
好きじゃないのに
知り合ったばかりなのに
バクバクしてる ヤバイ
「バイバイ。」
「うん、ありがと。」
「こっちこそ、いつもありがと。」
「じゃまた明日。」
ああ、終わっちゃた。
公園のベンチ 取り残されたビニール傘
さみしそうに 夕立に雨に濡れて
戻るはずのない 誰かを待っている
そこに出くわした 僕も誰かを待っている
僕らには 分からないけど
どこかに あるはず
恋の 方程式
間違えて また悩んで
それでも 問の答えを
探しにいこう
終わりが近づくほど愛おしくて
一秒一秒が大切に思えるんだ
永遠なんてないと知っていた
はずなのに
なんとも思っていなかった日々が
こんなにも変わって見えるんだね
「ゴメンね、わがままいって」
「…。いいよ、そのくらい」
「ありがと」
「…じゃあさ、わがまま訊くからその代わりに明日になるまででいいからおれのこと、慰めてよ」