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片想いを終えて

誰も気付かず知らずの僕が
僕の欠片が其処には佇む。
届かなかった、届かせようとしなかった
想いの欠片が其処には佇む。

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勿忘草

「私、実は貴方の事好きだったんだ」と言って困らせてみたいなんて思うけれど、もう会うこともないのだろうし。

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Behind

席替えは後ろの方が良いとは皆言いますね?
さて、なぜなのでしょう?

私はその理由のひとつを知っていますが?

おお、ならばお聞かせ願います
私は前に行きたがる、
現実的な理由しか思い浮かばないのです
目が悪いとか、背が低いとか

あなたは、きっと
「教師に見つからずに眠れるから」
なんて答えは求めていませんね?

友よ、君はどうして私のことを
そんなにも理解しているのです?
ならば、君にはわかるでしょう
私は焦らされるのは好きではないのです

失礼、ではそろそろ答えを話しましょうか
私の知る理由は、
「想い人を眺めていたいから」ですよ
どうです?

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口癖

忙しい、忙しい・・・・
そんなことばかり言ってる毎日だけど、

何かを考える時間があること、何かをしなきゃいけないということ、

すごく幸せなんだなって思う

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無題

なぁ アッバ
あんたが創造主を名乗る以上は
私のことだって
あんたが創り上げたのに
それなのにこの仕打ちは
一体どういったことなのだ?

なぁ アッバ
あんたが全知全能を謳う以上は
私のことだって
エラーなわけがないのに
それなのにこの仕打ちは
一体どういったことなのだ?

排除の為だけに創ったのなら
どうしてあんたが愛の神なのだ?

手足を捥いで
生娘に踏ませる為だけに創ったのなら

回心の機会は与えたのだと
分からせるつもりのない骸だけ示して

それでどうして あんたが愛の神なのだ?

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詠み人知らず

あなたがすきと
書いたルーズリーフの端っこが
いつまでも残っていて
一千年後、教科書に載っていたら
可笑しいね
きっとあなたもわたしも
生まれ変わり
知らないひとだということ
だけどこの気持ちは
ちゃんと存在していたこと
いつだって恋はすぐそこだ

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青年の目標

お前の中の俺が曖昧で分からなくなるように
これから色んな俺を見せてあげよう
ちょっとずつね
そうしたらお前は
ちょっとずつね
俺に飽きて忘れていくさ

そのお前が
「逆にあたしは...」なんて言うなら

次の恋愛を
始めてみよう

愛されたい人に愛されない
言葉が上手く出てこない
だから
俺は「俺が〜したい」なんての
ちょっとずつね
抱えて優しさの材料にして
それまで待ってる

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paint it black

世界の端っこで呼吸しているだけだよ
息を殺して 膝を抱えて
何一つ奪おうなんてしないから
どうかこれ以上奪わないで
傷つくのも傷つけるのも うんざりなんだよ

オセロの隅っこ 残された黒
反対の隅っこ あなたは何色?

空の縁に太陽が溶けて
みるみる夜になる
溶けた太陽が析出して
みるみる朝になる

うずくまって 何かを待って
それで何か変わったからって
どうせ僕は僕のままだ
あなたもそうだよ

ねえ 隣においでよ
絵の具 ペンキ スプレー缶
或いは僕の知らない画材を持って
世界を塗り替えてやろうぜ

この惑星では
端っこと端っこは隣り合っている

黒く、塗れ

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始まりのうた

さあ今日は どんな苦難が君を待つだろう どんな風が君に吹くだろう 恐れるな 君は君しかいないのだから

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無題

全てを投げ捨てて走り出そうか
そんな勇気があるなら
今だってこうして
止まってなんかいないよ
みんなが進んでいく
置いていかれないように
同じ歩幅で歩こうとする
僕をひとり残して行く