車が通る道路に背を向け歩いていく
車が通る音から背を向け歩いていく
終わらない坂道
足を速めようが遅めようが終わらない
靴底と地面が擦れる音
頭の中 君の歌声 子供のように喚き出す
いつも同じ 音が回る
いつも同じ 景色が見える
「覚えてないの」と声がして
そんな事ないと頭を探っても
出てこない どこへ行った
覚えたいことさえ覚えられない
忘れたくないこと忘れてしまう いつもの景色さえ
思い出だけじゃない
あの元素記号もあの漢字も
覚えられない どこへ行った
悪戯なら止してくれ
僕の大事な記憶を 大事な思い出を
奪わないで 取り上げないで
そんなことなら
ずっと憎かったあの坂道の方がよっぽど好きになれるさ
「寒い」
君がそっぽ向きながらそんなことをいうから、
僕はより一層、君を強く抱きしめてしまった。
そして私は弟の航とお祭りに出かけた。雨が降りそうな、少し曇った空だった。航とバカみたいに話しながら、人通りの少ない、しかし車の通りは多い道を歩いていった。
そして20分。お祭り会場に到着した。かなりの人混み。しかし私はすごく気分がノッてきた。
「航、同級生会えるかな?」
「さあね〜でもお姉ちゃんは高校生だし、会わないんじゃない?」
「うーん、まあね(笑)航の同級生になら会いそうだね」
「会いたいなー!」
・・・航。私ね、なんとなく予感は当たるのよいつも。
今日、私は誰かに会う。絶対に。
そして出店を見て回った。
「航、なにか食べる?」
「うーん、じゃああれ!わたがし!」
「うん、いいよ!」
「すみませーん、わたがし2つください!」
「はい、200円ね!」
私は2つわたがしを頼んだ。するとおまけとかなんとかでクリアファイルがもらえた。持ってきたカバンには入らないから手で持たなければ・・・。
とその時。雨が降ってきた。わたがしが濡れるとまずい。
「航、こっちのテントに!とりあえず!」
近くのテントに入り、雨宿りをしていた。
「雨降ってきたね」
「お姉ちゃん、傘は?」
「持ってないわよ・・・」
(・・・ん・・・!?)
私の目の前を茶色のリュックが横切った。顔は見えなかったが、私には誰かわかった。すぐにわかった。
中学3年生の時に、私が通ってた塾で毎日見ていたあのリュック。見間違えるはずがない。間違いない!
私は慌ててテントから飛び出した。わたがしが濡れるのも気にせずに。
誰もがもつ心の傷。
後悔の証。
1人じゃない。
エブリバディ。
一緒に飛び出そうよ相棒。
『有』から『無』は作り出せますが、
『無』から『有』はどうでしょう。
そんな、答えの無い問いを、ずっと考えていた私は
『無有病』になってしまいました。
馬鹿ですね。
笑ってください。
グラデーションに 空が染まる頃
イルミネーションが 輝き始める
「楽しかったな。」 足取り軽く
商店街を ゆるゆる歩く
流れ星みたいに 消えてった
窓越しに見えた My Data
いつかは狂う コンピューターが
静かに浮遊 ココは宇宙?
薄っぺらな感情抱いて
空っぽの心がため息をつく
幻想の中を彷徨う私が
辿り着いたのは“音の無い世界”
“答え”なんて 誰もくれやしないさ。
だから僕らは 戦うんだろ?
君らのルールには もう従わない。
ここが本当の STARTだから・・・
既存のフレーム 飛び出すTrip
不思議なフレーズ 見破るTrick
ありきたりなんて もう飽きてるよ
もっとほらほら 夢見てたいんだ