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即興詩。

わけもなくただ、泪だけを流したかった
なんの理由もないただの泪だけが
珊瑚礁の海よりもとうめいだって知っているから、
きみだけに見せたかった なんて。

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捨て身の自分

父親が言った
人生の長い目で見たらほんの一瞬
学年主任が言った
地球の長い歴史で見たら人生なんて1秒にも満たない

そんなこと言われたら
そんなこと言われたら
諦めの悪いバカな自分が暴れるからやめてよ

諦めなさい。諦めの悪い自分の存在を。どうせなら。どうせなら。

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大切なもの

『物には思い出が詰まってるから捨てるのは、その人との思い出も捨てることにになる』

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寝顔

絨毯で雑魚寝して
寒くて毛布を分け合って眠ったあの日
あなたの寝顔が隣にあった
私 なんであなたの腕に包まれてるのかしら
あなたの腕のなかはあったかいのね
心臓が早くて寝てらんない
貴方の寝顔がこんなに近くにある
キスしちゃうぞ
ほら ねてていいのかい
キスできちゃうぞ

もう なんでマスクなんてして寝てるの
できなかったじゃないか

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わたしが流したなみだは、きっとわたしの強さに。
きみが誰かにかけたことばは、きっとふたりの勇気に。

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本日の魔法講座 その368

失くした腕時計のありかにも
小さなお弁当を囲む僕たちにも
さよなら、なんて言わないで
ゆっと笑って すぐそこの
ゆゆしき春まで ゆるゆるゆ

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うたうたいの独り言

未来はきっと、そっぽ向いてる、

君なんかいらない、なんて言ったことをきっと怒っているから。

どんなことで胸を張り

どんなことで背を伸ばし

笑う理由が見えなかったから。

君にありがとう。

君にごめんね。

手を引いてよ、未来さん。

君が手を離すまで、僕は君についていくからさ。

…なんて

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夜ふかし人間28号

暗闇は静寂
なんで嘘
夜はお喋り

今日は待ってる、明日も待ってる

夜を乗り越えて

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あの空

風が私を包む中、空を見上げた
あの空は何を言っているのだろうか
淡い青色の空
なぜか空を抱きしめたくなった
けれど抱かせてくれはしなかった

ああ
人と同じなのね
一緒にただいたいだけなのに
ただ近くにいてほしいだけなのに
去っていく

雨が私をなでていく 時
空を見上げた
真っ黒に染まって、なぜか悲しそうだった
悲しくなって寂しくなって
その気持ちさえなでて支えてくれる

ああ
人と同じなのね
一緒にただいたいだけなのに
ただ近くにいてほしいだけなのに
去っていく

でもね、いつも守ってくれるよね
普通の人と違って
大丈夫だよって言ってくれる
ありがとう
ありがとう
ありがとうね これからも一緒だよ

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あなたの言ってたこと

好きな人間のひとりだと思っていたのだけれど
本当の愛情なんていつかそうじゃないか気づくものだった
昔ならその言葉に傷ついてたかもしれないけど今は違う
ー あなたの言ってたことがわかったよ
ー わたしは、罪なき人を地獄の道でずっと遠くまで呼びつけられる
ー あなたの言ってたことがわかったよ
ー わたしは、やろうと思えば仲間をサーカスの見世物にさせられる
ー あなたの言ってたことがやっと理解できた
ー いい人になりたいなんてうんざり
わたしは構わない あなたの悪人だとしても
きっとあなたはいい人なんでしょうね
そう願うばかり