いつか思い出と名付けて
遠くから眺めることになる。
その青い青い時間の只中に
今日の私は、まだ居たい。
人気者がいた。
人気者は弱者に優しく、陽気で、権力を嫌った。なぜなら人気者だから。
権力の傘の下で身の安全を保障してもらいたがる人間は弱者に優しくなれない。弱者に優しくしたりしたら権力者に嫌われるからね。
よって人気者は殺された。仕方がない。人気者だったのだから。
道徳って必要ない
みんなでどうでもいいこと話し合う謎な授業
通常の授業とは違う
あの授業は将来に一番必要ないと思う
というか使わない
会いたいとか話したいとか
そんなよくある事ばかり浮かんでくる。
はじめはもっと分からない感情だったのに、どんどん輪郭がはっきりしてきた。
これを愛と呼ぼう。
一体この気持ちは甘いのか酸っぱいのか
小さな疑問はきっと青春によくあるやつで
午後になって眠気が来たら忘れちゃうやつで
気分がふさいでばかりなのは生活習慣に問題があるからだと考え、生活習慣の改善に努めることにした。
早寝早起き。朝起きたらカーテンを開け朝日を浴び、朝食をしっかり摂り余裕をもって家を出、電車に乗る。
一週間続けた。
疲れた。
やってらんねー。
同じ日々を飽くことなく繰り返すことができるのは凡人に与えられた才能なのであって自分のような非凡な人間が凡人の真似をしたところでどうにかなるものではない。
選ばれた人間はつらいね。
昼寝しよ。
会いたいだなんて
馬鹿馬鹿しいよね
幻想を追う
本物の彼女を
もう求めてはいない
でもどうしても
もう一度
彼女を探す
あるはずもないのに
貴女の破片を
勝手に作って
見つけたと思い込む
非現実的な希望
それでも僕は
もう一度
後悔と未練で縛られながらも、断ち切るかのように一歩を踏み出す。
踏み出した先に、何があるかは分からないように