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自意識過剰

 利己的な人、利他的な人、どちらもほどほどの人、賢い人、そうでない人、クリエイティブな人、凡人と世の中には様々な人がいるが、ほとんどの人に共通しているのは自意識が過剰だということだろう。
 自意識が過剰でない状態というのは、重度の認知症で口をきくこともできなくなってしまったような状態をいうのだろうか。もっとも脳の中の状態は外からはわからないから何ともいえない。電気的に測定したところで本当に意識があるのかどうかは本人にしかわからないのだから。
 仏陀が目指したのは過剰な自意識を捨てるということだろう。つまり心の自殺である。なぜ過剰な自意識を捨てようとするのかというと、自意識が過剰だからである。
 人は過剰な自意識のおかげで後世に名を残したり、平凡なまま終わったりする。
 わたしはいままで自己などというものは存在しないと思っていた。人間は自分の意思で生まれてくるわけではない。意思というのは潜在能力と相互作用の産物であるから、自分なんてものはないのだと。
 だがいまふと気づいた。自己とは過剰な自意識なのだと。
 もしあなたが仮にコンピュータプログラムだったとしても、過剰な自意識がある以上、あなたはあなたなのだ。

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雨のうた

朝から雨だって
満員バスに揺られ急ブレーキにあう
なんてついてないや
そんな日でも朝から君に会えたらいいななんて思ってしまう
だけどどんなにおめかししたって君の目にとまるわけでもないだろう
だったらちっぽけなことで悩んでいる私を笑い飛ばしておくれ
そうすれば今夜、夢の中でなら馬鹿みたいに踊れる気がするよ