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九月一日

何十日ぶりのあなたの目に
私はどんな風に映っていますか
そっと瞳を覗き込んで
何か書いてないか探してみた
あなたのことを考えてほんの少し切った前髪に
あなたは気がついているのかな、

2

φ

感情移入はしない他人の悲劇を食ったりしない
大人になれば分かるそれは全然褒め言葉じゃない
性格はずっと変わらないしあの言葉は宙吊りのままだし君は何も知らないしそれは自分も同じだし
嫌だな
記号に感動しないように知性的であるように
フィクションに飛び込みきれない青さ
高圧的な物言いと定型文
最大公約数的且つ唯物的な息苦しい観客笑い
若者の憧憬の対象たり得る純愛が作る亀裂
飛び交う罵詈雑言と生きるためにはそれらに対する耐性を身に付ける他ないという諦観の強要

どこにいても見つかって悲しくなってしまう
どこにいても見つかって悲しくなってしまう

怒りは

0

ここで

正解じゃなくても
許されない間違いであっても
君のその腕に抱かれているあの時間が
好きだ
好きで 好きで 仕方なかった
このまま時が止まってしまえばいいのに
このまま地球が終わってしまえばいいのに
このままなら、明日が来なくてもいいのに
そうやって何度永遠を願ったのだろう