この苦しい思いも
君が好きだって思いも
全部全部大切にしたいのに
ずっと「好き」って言えない
クラスも一緒
席は隣
帰りの通学路も一緒
お互いの家まで5分と少し
文化祭だって同じ係
こんなに近くにいるのに
こんなにチャンスがあるのに
何故だろうか
君を見ると言葉がうまく出てこないの
伝えたいのに伝えられない
いっそのこと君から言ってよ
喜んで泣きながら返事するのに
そんな風に今日もまた隣の席で思う
夜、一人になって
君が好きなのに伝えれなくて
辛くて辛くて
でも少し幸せで
もうぐちゃぐちゃで
泣いてるんだよ
私の気持ちに気づけ、バカ。
好きだ、バカ。
小学校4年生の頃から思ってんだ、バカ。
大好き。
雨はまだ少し降り続ける
駅を下りて傘をさせば
感じる温かさ
行き交う人々は心を閉ざして家路をたどる
電信柱の曇った灯り
見つめれば消えそうで
おなかを空かせた学生は
ちっぽけなお金でパンを買った
踏切のライトのちかちかと
優しい音
ドラッグストアの脇で愛し合う恋人たち
僕は歩いた
車のバックライトがこっちを見てる
スロットマシーンの騒々しさ
訪れる静けさ
遠くに聞こえる音楽は
やがて小さく消えて行った
ある漫画の登場人物が言っていた。
「生きるための逃げはありありだ」と
深く共感できる言葉だ。
人は生きるために生まれた
命を持ち続けるためなら
少々のことをしても罰は当たらないだろう
生きるために逃げるのはいい。
でも、生きることから逃げちゃダメ。
少しキツイことを言うのかもしれないけれど、
自ら命を絶つのは、あの世に逃げるってこと
生きるための逃げじゃない
その逃げは絶対に許されない
世界では、一日に多くの人が亡くなっている
栄養失調で亡くなる子供もいる
その小さくて大きな生命の分まで
生きて、
死なないで、
お願い。
これからの人生に
絶望しないで
その先にある
希望を見据えて
未来はきっと光があふれているから。