書き溜めた言葉のひとつも意味をなさなくても私は私でしかなくて
非も不もない一本線の論理で救われるのなら愛など要らない
ただ表情筋の上下だけで量るのなら声など要らなかったのだ
主張するためのそれを肯定するだけの産物に成してしまう
他人の見つけた定理で心を測ったとして幾らになるのか、信じられるのか
寄せ集めた通念を切り貼りして僕らがいるのか、甘受するのか
ただ胸の痛みを心の痛みと感じて、思考の末に信念を貫くだけでは、私が私でしかないことすら危ういけれども
あなたの言葉で救われるなら論理の切れ端すら要らない
星が夜にしか姿を表さないように
暗闇でしか見えない光がある
月が夜空の海で流されないように
ポツンと佇む決心がある
悩みの雲が光を閉ざしたなら
巨大な影の下で歌を口ずさもう
悩んだときは思いっきり悩めば良い
心が影に包まれた時にしか
見えないものがある
それはきっと
あなたにとって宝物になるだろう
下を向いたときにかけられる、
大人から「前向きに」って言葉、
嫌いだ。
薄っぺらい。
「心の底から」がこもっていないから
なのか、
心が跳ね返す。
塾からの帰り道
好きな女の子が
月がきれいだね
と言ったから
じゃあつき合おうか
と言ったら
ふられた