声を閉じる
夜空の雲
静けさに呑まれて
息はただ白くなる
明日は幸せだなんて
脈絡もないこと
混ぜ込んだ秘密と甘い色になり
幸の消えゆく指先で
涙の跡をなぞるだけ
卒業の日は、刻一刻と迫ってくる。
みんなで集まれるのも、あと少し。
なんだかんだ言って、最高のクラスだったって、今思ってる。
だから、今めっちゃ不安。
中学の三年間で創ってきたもの、このまま持っていけないかな。
そしたらさ、絶対楽しい高校生活にさ、なるんだよ。
やっぱ、できないよな。
じゃあ、しゃあない。
代わりに、今を楽しもう。創ったものをさらに大きくしよう。
でさ、高校でそれよりも大きなものを創ろう。
そしたらさ、中学も高校も、楽しかったな、って、言えるよね。