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さよなら、坂道

急にかかってくる電話とか
ふざけてるのに急に真面目になる横顔とか

何でもないそぶりをしていたけど
実はちゃんと好きだったのよ

この先暫くは
誰と会って何を話しても
どんなに美味しいご飯を食べても
全部君と比べてしまうんだろうなと
行き交う人の波を見ながらぼんやりと思う

平気なふりをしたの
お陰様でね、随分上手になったわ

思い出が多すぎて
どれから捨てていいか分からないほどよ

手をつければきっと今、泣いてしまう

ふ、と坂道から見た入道雲に
馬鹿野郎、と叫びたい気持ちになった