部屋に流れ込む静かな音と、
部屋で流されている誰かの気持ちと、
2つが混ざって 不協和音になる。
けど、
眠らない昼より
ずっと ずっと、静か。
最初は小さな箱の中で見つけて
尊敬して 大好きになって
繋がるようになって 慕うようになって
同じ仲間だって思ってる
その人の他の仲間とも
仲良く出来て嬉しかったのに
いつからかな 心がざわつく
その人の仲間と何かあるたびに
2人に何があったのかな、大丈夫かな
なんて心配してしまう
うーん…あの人へのこの気持ち…
恋ではないことは確かだと思うけど
なんか不安になって何度か問いかけている
あの人の事好きなの?って
でもあの子が恋愛感情で好きだから
多分違うはずなんだ
なら、どうすればいいんだろう
この心のざわめきに、なんて名前をつけよう
誰か一人でいいから一番に愛されたい
でも愛されすぎてベタベタされたら
嫌いになっちゃうからほどほどに
でも私を一番に愛してよ
いつも隣にいて
黙っている時間があっても全然大丈夫
不器用でも全然大丈夫
そんなあなただったら
別に殺してくれても大丈夫
なんにもできない私だから
寂しささえ埋めてくれたら
私を想ってくれてたら
私はいつだって死ねるのに
笑っても作り笑い
泣いても嘘泣き
感動もせっせと手作り
安いシナリオで感情動かし
やる気もそん時の一瞬
集団の真ん中で埋もれ
色恋には目覚めず
悩みも溜めて
逃げる時は逃げ
虚勢を張り
単純に過ごして
勉強も必要最低限
ご機嫌取りで過ごして
間違いもカンニング
憧れは壁の向こう
入部しても球拾い
やりたくない事をして
才能に押しつぶされ
優勝しても蚊帳の外
アホほど真面目になって
無駄に従順になって
愛想笑いに徹して
辛い時も泣けなくて
喜ぶ方法を手探りして
口だけ笑ってみたり
1人で叫んでみたり
能面でも幸せで
感情を押し殺して
すべてに口を噤んで
あらゆることを肯定して
ただ流れに流されて
毎日を作業で生きて
会いたくないやつに挨拶して
好きなやつを手放して
自分を殻に包んで
自分を受け入れられずに
ただ周りに同調する
欲を手放し
好意を胸にしまって
率先してフッ軽に走り
ただみんなが笑えばいい
自分は傍観者なんだって
柵の向こうで
脇役に徹し
盛り上げるだけ盛り上げて
最後に突き落とされる
死ぬのも1人
生きるのも1人
クソみたいな世の中で
輝きを求めながら
ただひたすらに
今日もまた死んでいく
わたしは わたしの中へ溶けていく
わたしは わたしを生かす 理由もなく
わたしは決してきみを泳がない
ただ きみに溶けたいと思うだけ
水の中の水みたいに
けれど きみはいつまでも きみの形
わたしは決してきみといられない
でもきみがいなければわたしは
水の中の水みたいに
わたしとせかい いつまでも同じ形