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或る能力者の実践

A「なあB、聞いてくれよ」
B「何だい?」
A「実は俺、時間を止める能力があるんだよ」
B「…………」
A「そんな目で見るな」
B「だってよ〜…。いきなりンな事言われたってあれ、この子ちょっと痛い?とか思うだけだぜ、普通。僕じゃなきゃ縁切られてたぜ」
A「信じてないようなら証拠を見せてやろう」
B「あれ、消えた」
A「こっちだぜ」
B「うわあ!何故後ろに⁉瞬間移動?」
A「だから時を止めたんだって」
B「いいや信用できねえ」
A「じゃあ、ほいっ」
B「うわあ、僕の手の中にいつの間にボールペンが」
A「信じてくれたか?」
B「ああ分かったよ。けどさ、どういう仕組みなんだ?」
A「えーっと、そうだな…水の中に潜るときをイメージしてくれ。呼吸ができないから、ずっとは居られないけど、身体の中に残った酸素で少しなら活動できるだろ?それに似てる」
B「ほう、大体分かった。けど分からんな」
A「と言うと?」
B「時間が止まってるってことは空気中のホコリとか空気の分子そのものだって止まってるわけじゃん。何で動けるんだ?」
A「そこはもう能力の不思議パワーとしか言いようが無いな」
B「へえ。そうだ、もう一回時止めんのやってみてよ」
A「良いよー。それっ」
B「おー。周りの物が止まってる。そうか。光も進まないから白黒に見えるのか」
A「え、何で動けんの」
B「説明されたのを意識してみたらできた。けど止めるのは難しいな」
A「そんなペン回しみたいに言うなよな…」

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くだらない
月曜の昼下がりを
クッションに
ふわり浮きたつほこりの
ドラマを眺める

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このままずっと見ていたい。
そんな日がある。