だってこれは重大な悲しみであって
まるでなにもなかったかのように過ごすなんて嘘だよ
わたしはいつも傷ついていて
わたしはいつも誰かのことを傷つけていて
だからなんで大丈夫なんて言うの
橙色の星マークで世界を照らす
とっておきのおめかしと宇宙規模のきらきら
二ヶ月先の文明開化は待てないから
すり減った靴底の分だけしあわせになりたい
いつまでもずっときらいだって
言いきれるような セロリみたいな
きみが電話の向こうで泣いてたって
わたし気にしないから 大丈夫だよ
歩き疲れたときに飛び込む湖があって
わたしはそこの住民じゃないけれど
月がひかる夜になって眠るころ
荷物をおろして手をつなぐひとに出会えたら
はじめましてもうんと上手に言えると思うの
いつも遠くかんじてたんだよ
避けられてるとまで思ってたんだよ
でも違ったんだね
あなたはいっつも 私の左側に座ってた
だらしないとこ
いたずらずきなとこ
すきだらけなとこ
きらいだ