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熱く 暑く 厚く ATSUKU

この前温泉行ったんだ。
 そしたら、自分が今行ってる高校の野球部の元キャプテンに会った。
 その人は、中学校時代のプレイヤーとしての自分のことを知っていてくれた。
「良いキャッチャーいるなぁって思ってたんだよ」
 その人はそうやって言ってくれた。
 お世辞かも知れないけどすごく嬉しかった。最後に名前も聞かれた。自分にはそうやって応援してくれている人がいる。だから、どんなことがあっても諦めちゃいけない。
    

     全ては甲子園に行くために


P.S.こういうのが裸の付き合いって言うんだろね

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文学少女

 私は文学が大好きだ。ファンタジー小説や随筆、興味がある事なら論文のようなものも読む。
 私の一番好きな作家は、芥川龍之介だ。芥川先生の作品は、面白いし、考えさせられるものもあり、ただの暇つぶしではなく、人生において学べる事も多い、素晴らしい作家先生だ。好きな作家を尋ねられた時、芥川先生の名前を出すと、それだけでとても高い確率で、
「凄いね」
と驚かれる。正直、意味が分からない。だから私はその中の一人に理由を聞いてみたことがある。すると
「だって、芥川龍之介って超難しそうじゃん」
と言われた。それを聞いても、やっぱり私には意味が分からなかった。いや、むしろ「疑問が増えた」と言っても過言ではなかった。だって、読んでもいないのに、『難しそう』というだけで、敬遠するのは可笑しいと思うから。芥川先生の小説は、ファンタジックなものが多く、とても面白いものばかりなのに……(因みに、そう答えた子が読んでいた本は司馬遼太郎の本だった。その本の方が、私には難しそうに見えるのだが……)。
 私にとって、文学とは【唯一の居場所】だった。私には文学以外何もなかった。友達もいなかったし、学校も自分の居場所ではなかった。そして、「温かい家族」がいるはずの家でさえも、それは存在しなかった。
 私の家は、俗にいう「家庭崩壊」をしていた。父は、仕事が忙しくなかなか家に帰ってこなかった。だから、母は一人で私を育てた。母は、意地っ張りで人に弱音を見せないようにしていた。自分の母、つまり私の祖母から「大丈夫? ちゃんとやっていけてる?」と言われても、「大丈夫、大丈夫」と平気な振りをしていた。だから、日に日に母のストレスは溜まっていき、それを私へ吐き出した。
 もちろん、父が帰ってきた時は毎回両親喧嘩していた。でも私は母の苦労を一番知っていたから、何を言われても何をされても大丈夫だった。あの出来事が起こるまでは……。

~続~