君はいつも本を読んでいた 乱暴に扱うその辺の男の子とはちょっと違って 体の芯から指先までに通る神経を 1枚1枚にのせるように。 その瞬間私は少しだけ本が嫌いになった
夏の記憶は あいまいで 繊細で ふわふわかつ きらきらと光るもの そっと鍵付きの箱にしまっておいても 逃げ出されてしまった あの、夏