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師走に

激しい情動たちとともに
通りすぎてきた三百幾日
何があったかと数え上げれば
今までの何よりも目まぐるしく

あるいは止めどないその日々は
「人間」が自分勝手に
その範囲を定めてしまった
なんてことない区切りかもしれないけれど
僕らはそれに焦り
また想いを寄せ
三六五の記憶とともに
また一つタイムカプセルを埋める

思い残すことなどない
また来年もあるのだから、と
当たり前のように言って
やり残したことがたくさんだ
今年もあと少しなのだから、と
その「あと少し」を疑いもしないで
今日もまた夜に身を潜める

君が
果たせなかったことはなんだ
君が
得られなかったものはなんだ
君が
失ってしまったものはなんだ
君が
今、その腕に抱えて離さない「それ」はなんだ

今もう一度
君は君と語らえ
昨日の君と内緒話をして
明日の君と夢を紡げ
全てが終わってしまう前に
全て無くなってしまわぬように
決して無駄ではなかったこの三百幾日を
もう一度、刻み直せ
さあ、残されたのは、







あと三十一日。