それ、買ってないよ
じゃあそれも
あと、なんかいるの?
じゃあ漫画を
この勝手な愛を
受け止めてね
あなたが求めなくても
溢れちゃってるの
これ、買ってきたよ
あぁ、ありがと
あと、こんなやつも
あとで食べるね
この勝手な愛を
恋と呼んだら
身体が求めなくても
隠れなくてもいいのに
勝手な私を勝手に愛して
勝手な私はあんたを愛して
勝手なふたりは勝手なままで
勝手な愛など、買ってないけど。
当たり前に
意味とか求めなくて
そこにあるのは本能だけ
それでいいじゃない
あるアパートの階段の下
毎日置いてある一輪の花
いつも踏みそうになって
じゃまだなって思ってた
よく枯れないなと思いつつ
バス停へと足を速める
その頃にはもう忘れてて
翌朝にふと思い出す
たんぽぽの花が
青い花になっていること
名前も知らない花だけど
今日も一日頑張って
そういわれている気がして
つい笑ってしまった
今日の朝ドラマに出てたあのひとも
今日公開の映画主演のあのひとも
国民的アイドルのあのひとも
すごくヒットする曲ばっかりつくるあのひとも
実家に帰ればきっと
「ちょっと!お箸だして!お椀ならべて!コップ人数分だしてお茶いれて!」
とかって言われてる
気にくわない 気にくわない
気にくわない ってのに
ふたりでいなきゃ 気がすまない
身につかない 身につかない
身につかない ってのに
ふたりでしたい 進まない
ありがちな漫画みたいな関係にはなれないの?
聞くまでもない 私たちを
漫画にすれば すむ話でしょ
うすいうすい 紙切れひとつに
時間なんてかけないで
デカい文字でひとこと
いや2文字で書いてしまえばいい
おそいおそい いつもよりずっと
眠たいような時間に
デカい声で一言
いや2秒足らずで伝えてしまえばいい