誰かがいいねと言ったから
わたしもいいねと言って
誰もいいねと言わないから
わたしもいいねと言わない
これは
空気の入れ替えが必要ですね
一年たったけれど
結局クラスには馴染めなくて
友達も少なくて
このまま終わっちゃうんだな
もっと ちゃんと みんなと話して
もっと ちゃんと 勉強して
もっと いっぱい 楽しいことしたかったな
高校一年の最後を彩るのは
新型コロナウイルスとすごい量の宿題
こんなはずじゃ なかったんだけどな
暇な時間があるときはこう考えてみよう。
いつだって時間は
私たちを楽にさせて
少しずつ麻痺させて
最高な大人にしてくれる
そう考えたらきっと暇な時間も楽しくなるはずだ。
弟 「まあ、来年頑張ればいいじゃん!」
兄 「そうだな。」
弟 「そうだ、浪人ゲームやろ…あ…」
兄 「ふざけんな
<K町1丁目の証言>
突然、地震のような揺れが来たんですよ。でも、周りを見渡しても何も、1ミリたりとも動いていないんです。電線も、木の葉も、川の水も、少しも揺れていないんです。あたかも何も起こっていないかのように、ジッとすましてそこにいるんです。その時、「ああ、今日の不安はこれだったのか」って思ったんです。ほら、よく不吉なことの前兆って聞くじゃないですか。今朝は、黒猫に前を横切られたし、娘の靴紐が切れたし…
<2丁目交番の証言>
ああ、あの地震ですか。確かに奇妙ですよね。時間?だいたいならわかりますよ。丁度落し物を届けに来た方がいましてね。えーと、ほら、この記録です。「2月27日 14時30分」これを書いた数分後に、揺れが来ましてね。そうそう、物は揺れなかったんですよ、不思議ですよね。
さむくてかさかさしちゃうの
あなたが全部おさめてほしい
こうやってほら
抱き締めて
こうやってほら
乾いた唇に口づけて
ほら次はあなたの番なんだからね
いつの間にか朝の5時になっている
目の前の課題は進まないまま
どうして大人はこうも押し付けてくるのだろう
今の自粛ムードからこの課題まで
でもその考えって自己中なんだよね
必要だからこその自粛だし必要だからこその課題だし
でもなんか、理由を曖昧にしたままで押し切られてるような
でもなんか、その考えもまた私が決めつけてるだけのような
きっとそうなんだろうな。そうではなくてもそうであると言うんだろうな。
そろそろ、課題やろ。7時には家を出なくちゃ。
嘘つきをやめるにはどうしたらいいの?
やめる必要なんてないんだよ。
誰だって嘘をつく。
大人なんか嘘を重ねていつか忘れてるんだ。
「信頼されなくなるから」
「嫌われちゃうから」
「いじめられるから」
そんなに自分を失うのがこわいか。
そんなに人を信じられないか。
嘘つきをやめたとしても、人の嘘を信じすぎる単なるバカになるだけ。
視野が狭いよ。
この世に正直者なんかいないんだよ。