忙しない朝
騒がしい夜
賑やかな街
全部が全部
ただの幻想
喧騒なんてもう死んだのさ
誰も彼も薄いから
グローバルが人を
大国が小国を
世界は常に
大きな何かが小さな何かを殺す
昼と夜の境目は夕方。
夕方と夜の境目は何というのだろう。
そもそもそんなものはあるのだろうか。
あったとしても気づけるのだろうか。
私は。
あなたは風のように笑って言った
空が青いね。
その瞬間に
空が青いことなど気に留めなかった僕に
その幸せを教えてくれた
あなたは
今僕の目の前で
笑顔だけは変わらないで
あなたは誰ですか。
と言った
君が青いと言った空は曇天だよ
私とかばん。
学校にいくとき
重たい知識をせおってバスに乗る
ああ これがひとり旅だったらいいのに
くろいタイヤの小石をふんづける音がして
きょうもあの人に会うためだけに
学び舎へとバスは動きだす
旅行に行くとき
荷物のひとつひとつが宝石
もくてき地についたとき
あけたら家の匂いがほんのり
ああ ここは家じゃないんだ
いつもと同じ服なのに
なんだか不思議なかんじ
昨日かばんの底にかくした グミ
おしいれの奥にいるとき
ほこりをかぶってどれくらい経ったのかな
わすれられたのかな
好きな色でも変わりましたか
ショルダーバックがお好きですか
荷物だけじゃなくて幸せや笑顔も運べたらよかったのでしょうか
もう膝にかかえてバスには乗らないのでしょうか
ホテルの和室でそっと開けないのでしょうか
おしいれの中にまで伝う線香のけむりが
なかに残ったままの教科書と
まだ食べかけのグミに
ついてしまわないように 守りますからね。
流れてく 時の中ででも 気だるさがグルグル
廻って 自分から動くこともなく時の隙間に
流され続けて 知らないわ 周りの事など
私は私 それだけ
本当に努力している人間ってのは、努力していない人間のことなんか与り知らないもんであって、できてない奴のことを無関係の誰かさんがまるでみんなの代表みたいな面して糾弾したところで、できている人間からすれば何やってんのお前で終わり、当事者からしたってうるせーお前に何が分かるこっちだって精一杯やってんだよ偉そうな口叩いてんじゃねー、ってな具合でして。
『できてない』ってことは第三者が責めて良いもんじゃない。どうせ最後には、それ相応の結果が残るんだから。
彼氏やん、もはや彼氏やん
昼夜とわず抱き合って
不埒やん、めっちゃ不埒やん
耳元で名前ささやいて
破廉恥きわまりな、
こらお母さん
ノックくらいしやしゃんせ
嫌悪、さえも関心で
関心、さえも愛だとしたら
世界からは美しく歪んだ青がきこえる、と
笑ってた君の声をおもいだした