表示件数
0

森からの招待状

こんどの日曜日
うちに朝ごはんにいらしてください
小麦粉こねてパンを焼いて
メリーのお乳でバターをつくって
きいちごつんでジャムを煮つめて
ハーブの庭のテーブルに
洗いたてのテーブルクロスをひいて
のんびりまっています

0

僕の大切な人へ

アイラブユーを伝えたって
君にはまだまだ足りないよ

愛してると叫んだって
君にはまだまだ伝わらないよ

君は幸せをたくさんくれるよ
僕はなにもあげられないのに

ごめんね、こんなことしか言えなくって
ありがとう、こんな僕を愛してくれて

0

見つからない

柚子じゃないの
もう少し甘い

蜜柑でもないの
もう少し酸っぱい

オレンジにしては
少しほろ苦い

ピンクに似てるかなぁ
でもそんな明るくないし

水色の空?
たまに曇るけどなぁ

私の探すのは、
青春の代名詞。

0

片想い

1番近くて1番遠い
ずっとそばにいるのに。

0

妄想

今更
君に恋をしていたなんて
言えないけれど
ドラマの話しをしたり
特撮の話しをしたり
あの頃はとても楽しかったな。

もう一度あの頃に戻れるなら
後悔しないよう
告白をしたい。
もう一度あの頃に戻れたなら
今と同じ日々をきっと歩んでる。

もう一度はじめからやれるなら
すれ違うようにそっと会いたい。

すれ違うだけで
『知らない人』でありたい。

0

納涼

2月の起き抜けのフローリング
裾から忍び入る木枯し
指の隙間から漏れる白い息
終業式で派手にスベる校長

0

アンチ七転八倒

この終わりの見えない道を
ずっと走り続けて
転けてそれでも周りが
立ち上がれと言うから
無理して立ったら
膝が擦りむけて痛い
でもまた周りが
早く走れと言うから
7回転んでも8回起き上がらなくちゃ行けない
痛みを堪えてまで無理に走るなんて
僕は嫌なんだ
少し休憩してもいいでしょう?
少しゆっくりでもいいでしょう?
ねぇ周りの人、気づいてよ

0

月光飴

人は人と出逢い 悲しみを知る
悲しみを知って 喜びを得る

人間の三大欲求は
“愛すこと” ”出会うこと” ”別れを嘆いてもらうこと”
シャットダウンしたパソコンは
黒い画面でなにを思っているの

僕たちが愛すべき存在は そう僕らの人生
死にたいぐらい辛いなら 悲劇のヒロインぶってみましょ
どう頑張っても貴方が人生の主役だから、

雨は上がり 虹がかかる
意外とよく見てきた それでもそれをキセキと呼ぶ

人間の恐れることベスト3
”独りになること” ”嫌われること” ”愛すべき人が居ないこと”
電源を切られたロボットは
光ない瞳で誰を思うの

僕らが憎むべき存在は 無情にも流れていく”時間”
壊れそうなくらい寂しいなら
アブナイ奴になってみましょ
誰が何してもそれは貴方だけの人生だから、

別れを知って 哀しみにくれる
絶望を見れば あとは上がっていくだけ
雲の割れ目 光が差す
思ったよりも綺麗だった

人と出会うために 雨は上がるの?
傘を下ろせば なぜか笑い合う人がいるはず

0

あまったるいソーダ

炭酸が抜けたソーダを
おいしくないけど
飲みたくないけど
飲み干した

ただの砂糖水になった
僕らの関係は 飲み干して 飲み干して
空にしないといけないんだよ

どこでキャップを無くしたのかな?
どこでキャップを落としたのかな?

心当たりしかなくて分からないや

口の中に残るソーダの味
部屋に残る君の香り

僕は全てを誤魔化すために
自販機へ向かった

0

朝が来て夜が来る

人がどんな心の時でも朝が来て風が吹いて
鳥がさえずる どんな時も
その心情を考えないマイペースに
それが何か気に触れてムカつく時がある