貴方が綺麗に笑う姿を見ると
胸が苦しくなる。
貴方は私を捨てていったくせに
貴方だけどうしてそんなに幸せそうなの。
私が捨てられたからって
貴方に苦しんでほしいわけじゃない。
それでも、どうしても、
貴方だけ、貴方だけと思ってしまう。
貴方が私を捨てて、苦しませたのは、貴方を苦しませる理由にはならないのに。
貴方には幸せになってほしいのに。
それでも、どうしても、
憎く、悔しい。
少年は戦う
かつての自分に打ち克つために
世界の理不尽を打ち砕くために
そして
大切な誰かを守るために
誰もが笑いあえる
そんな日を夢見て
少年は今日も、戦い続ける。
闇夜を照らす、都市の光。
それをどこからか、見下ろす男が一人。
かつて男は、友に裏切られ、家族に見捨てられ、やがて社会に忘れられた。
男は理解した。
「信じた者は、いずれ必ず裏切られる」と。
そして男は、闇へと堕ちた。
時は満ちた。
今こそ、この腐った世界を打ち砕く時。
闇夜を照らす三日月を背に、男は高らかに言い放った。
「イッツ・ショウタイム!!」
少年は剣を取る
かつての自分に打ち克つため
世の理不尽を斬り裂くため
そして
あの日の約束を果たすため
いつか
いつか約束を果たせる日が来ることを夢見て
少年は今日もまた
剣を取った。