日射しの音
ぼくは聴いたことがないけど
きみには聴こえるのかな
海も桜も見たことないきみには
両手をひろげて
時には回って
さまよう指には
好きに旅をさせて
ピントが合ったら
こっそり笑って
ねぇ心臓って
揺らいで動いてるんだ
カーテンを開けたら
厚い雲が引いたら
知っている気がするのは
ずっときみに教わったからだよ
辛さは言葉にして叫ばなきゃわからねえよ
人間は人間が思うほど頭が良くないから
苦しさは溜め込んでちゃやってけねえよ
人間は人間が思うほどできたもんじゃないから
痛みを見えるものにしたって
見えないやつには結局見えねえよ
君が今死にたいって思ってるのは
一生懸命に生きようとしているから
君が今逃げたいって思ってるのは
一生懸命に立ち向かおうとしてるから
君がこぼした涙は笑われるためのもんじゃねえよ