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「」(かぎかっこ)

そこにないものを掴む
そこにないものに喰らう
見えやしないものを
このちっぽけな眼球で見る

ないものに弄ばれて
あるものに無視される人生
なんなんだろなとため息ついて
空を赤いペンキで塗る

いつも通り、いつものように
教科書通り、模範解答のように
清く、正しく、だから、何だ
何で100字以内で言わなくちゃいけないの
なんで、触れない
なんで、そばに居れない
そこはまだ、空白

なにさ、何なのさ
アンタ何様なのさ
僕らの気持ちとかさ
考えたことあんのさ?
いっつも 自分が、自分が
僕には見えないものに
形を付けたがる貴方

手探りでしか分からない
教えてくれないと分からない
「小さい脳ミソで考えろよ」
似たもん同士じゃないか
僕らもホモ・サピエンスも

僕らしく、自分みたいに
君らしく、貴方みたいに
I、My、me、mineじゃない
なんで正しいかを君が決めるの
なんで、○なの
なんで、×なの
みんなまだ、子供のまんま 

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この世界に何があったとしても空は変わらない。
この世界でケンカが起こっても空は何も変わらない。
この世界が終ろうとも空は怒らない。
空は笑わない。泣かない。怒らない。喜ばない。空が何を言おうとも僕たちには伝わらない。
でも、空には天気がある。
笑わないし、泣かないし、怒らない空が唯一僕たちに伝えようとするものは晴れや雨などじゃないか。
何もできないけれど、僕たちをいつも見守っているのは空じゃないか。
僕たちにせめて天気で元気にさせてくれているんじゃないか。