傷ついた
美しい
ガラスのハートにふれるとき
いつも思う
『どうか、私の言葉が、届きますように。』
祈るような気持ちで
ことばは時に
凶器になる
たとえそれが
何気ないことばでも
だから私は慎重にことばを選ぶ
特に残るところでは
ことばは時に
届かない
たとえそれが
想いがこもったことばでも
だから私は祈るようにことばを選ぶ
特に残るところでは
ことばは時に
人を救う
たとえそれが
何気ないことばでも
だから私はゆっくりとことばを選ぶ
特に残るところでは
だからお願い。
そんなに簡単に、
ことばを投げないで。
自分のことじゃなくても、
傷つく人がいると知って。
頭の片隅にでいいから。
好きです 好きです 嫌いです
積み重なった想いはビルより高く
ついには山脈を越え
大気圏に突入したそうな。
「君は酒が入ると急に饒舌になるよね」
なんて大人っぽいコト言ってみたりするけど
第一、僕はまだお酒は飲めないし
君も同じく飲めない、未だお子様なので
まぁどっちかというと、うねりをあげる街に
飲み込まれそうになってる僕ら
逃げようとするけど、無駄だって知ってる
案の定捕まっちゃって足掻くけど
気づけば耳元で時計が騒いでる
燃えるゴミ、燃えないゴミ
昨日と今日と一昨日は燃やせないゴミ
間違って燃やしたりでもしたなら最後
目に染みて明後日の方向なんて見えやしない
もっと遠くへ行こうか
必死に手を伸ばしても
指のほんの先っちょすら届かない場所へ
もっと果てしなく歩いていこう
無人島に持って行き忘れて
慌てふためいたものは君の声だ
「終末はいつかねぇ?」
やっぱりノストラダムスは嘘吐きだ
世界が終わらなくたって
とにかく僕らは2人だけの世界を待ってた
静かな夜だと言っていたくせに
なんでこんなにも騒ぎ立てる僕の中
メトロームに合わせて飛び跳ねてくれよ
きっとこの心臓、君の分まで
いっそ2つの心臓、時が止まるのを待って
この気持ちに名前を付けるなら
この気持ちに名前を付けるなら
なんて名前をつければいいんだろう
"コイ"とか言うけど
そんな簡単なありきたりな言葉で片付けられる気がしないんだ
でも"スキ"はどんどん積み重なっていくんだ
花びらがどんどん積み重なっていくように
この気持ちに名前を付けるなら
全部嘘で
全部ほんと
全部ほんとで
全部嘘
良い人になったって
悪い人になったって
それは紛れもなく"君"であって
本当の"君"はどれ?
本当を知りたいけど
本当は知らなくていいのかもね
嘘付きな"君"
でもそれは全部"君"
「あんた、今、幸せ?」
なんて聞いてくる奴がいた。
だから返事をしてやったんだ
「死ぬ前にもっぺん聞いて」
ジジイになって振り返れば数十年なんて塵くらいのサイズだろうさ
今日はいつものように彼女に引っ張られアルの部屋に行くと、ピクニックに行く事になった。
『飲み物くらい持っていくか。』
私は飲み物を持って校門へ行くと1番乗りだった。
「先生早いね!」
私が飲み物を持ってきたというと彼女は笑ってサンドイッチを持ち上げた。
“遅くなってすみません!”
アルも来て3人そろったので、私は口を開いた。
『人がいないところに行って魔法で移動しようか。』
“そうですね。”
アルもそう返事をしたので人気のない所へ行った。
『こっちにおいで。』
「どうするの?」
彼女を手招きすると少し不安そうな顔をした。
『手を貸して。アル、準備はできたな?さぁ、君は目を瞑って。離すんじゃないぞ。』
私がそう言うと、彼女はギュッと目を瞑り、恋人繋ぎで手を離さないように握った。
アルと目を合わせると、彼女の言う「綺麗な魔法」で移動をした。
私が『もう開けてもいいよ。』と声をかけると彼女は目を開け、綺麗な草原に見とれていて、嬉しそうだった。
彼女は持って来たレジャーシートをアルと広げる。
そして、真ん中に座るとランチボックスを広げ両脇に座るよう私達に指示を出した。
“これは美味しい!”
「でしょ!?昨日ちゃんと作ったんだよ(笑)?」
『昨日から考えてたのか(笑)?』
「うん(笑)。サプライズ。」
彼女は可愛らしく笑うと、残りのサンドイッチを口に入れる。
“ほんと美味しかったよ。”
『ごちそうさま。』
私がそう言ったとき、彼女は空を向いて寝転んだ。
「今日、凄く良い天気だね!このまま寝ちゃおっかな。」
“それ乗った。”
アルがそう言って眠りに着こうとしたとき、彼女はもうすでにスヤスヤと寝息をたてていた。
そして5分も経たないうちに2人とも眠ってしまった。
私は2人の寝る横で、可愛らしい寝顔を眺める事にした。
快い風と太陽の温もりが優しく包み込み、気持ち良さそうだった。
彼女が起きてしまうまで、私はそっと二人の寝顔を見守った。
「なあ聞いてくれよ」
「何」
「ほら、この前国語の授業で小テストやったじゃん」
「やったなぁ」
「何故か0点だったんだが」
「何があったんだよ」
「俺が聞きてえよ。問1とかこれ合ってるだろ。五月の雨と書いてごがつあめだろ」
「……いや、まあ、うん。他の問題は何て書いたんだ?」
「ふうじょう、じょしょう、うみごけ、にしうり、はいじゅう、けっしん、ひちょう、もくじ、そうみょう」
「あー……一つ良いか?」
「何だよ」
「全面的にお前が悪いわ」
なぜだかわからないけど
ずっと手を繋いでいた
つよく、つよく
理由もわからない
そんなものがみえた
身体は離れたままだった
お互いはみつめあっている
青のなか
青がながれていて
濃い青と薄い青が混ざりあえずに混在
ふたりいるうちの1人の女の子
軽やかな夏の服装だった
あとの子は
見えるんだけど
わからないよ
あなたの「お疲れ様」で気づいた
私はもうボロボロなんだね
そっと差し伸べてくれたその手は
いつものようにあたたかかった
久しぶりに見かけた君の姿は
何だか知らない人みたいで
交わらない視線が
行き場を失ってななめしたを指していた