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開放弦

肩をなでる感触の音
解き放った黒い髪で
君の目を奪う
投げ捨てた白いシャツは
汐風に溶けて水色になった
首をすくめて笑う癖
鎖骨の上下が白波のようで
奪われた僕の目は
ラムネのくびれで揺れていた

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[会えない]

好きになればなるほど

知れば知るほど

存在がどんどん遠くなっていく。

それは嬉しいことなのに。
それは幸せなことなのに。

自分勝手な私は、それを"寂しい"と思ってしまう。




会いたいけど
会えない

会いたいけど
会えない

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安心と破壊

いくつかの確率で安心できる
壊しておく価値はこわい
罅から楽園を覗く
だけでいい※
なにも信じ慣れて居ない
君だけ信じて居たい

※よくもなかったね

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優しさとは

恋愛において人間は生物的に異質だそうだ。
生物的には弱っている女性は魅力がないものとされ、男性は優しくするどころか冷たくあしらうはずなのだ

しかし人間には
困難を共に乗り越える、弱っている時に慰める
これらが恋愛に発展するような心理現象が多くある。
つまり、男性は弱っている女性につけ込むものとなる。

じゃあ好きな女性が1人でいる時、なんて言うべき?
「一緒に帰らない?」
「君の友人なら向こうにいるよ」
どちらも優しい
でも恋は前者、愛は後者なのだろう。

じゃあ優しさって何?
下心ってあっちゃいけないの?
この答えは恋の先にあるの?

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雨の共喰い

車の窓に、雨が降る。
そこにある雨は新しく来た雨に喰われる。
小さいものから順に、少しずつ。
最後にはその雨も、
何かに喰われる。

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梅雨のおわり

この雨が誰かの望んだものだとしたら
僕は

何を思えばいい?