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弾き語り

一度だけ、ラジオから流れてきた歌で泣いたことがある。
それは二年前。
まだミセスLocksがあった頃。

一人の少女はベッドでラジオを聴いていた。
「はあ、今日も疲れたな。」
いつものジングルが流れ、少し気分が上がる。
テーマでの会話はどんどん進んで、担当アーティストの時間になる。
その日はミセスグリーンアップルだった。
大森先生と綾華先生、二人での授業。
面白おかしいトークが始まる。
「あははっ」
どんなに疲れていても、その人たちの話で笑える自分がまだちゃんといるということを噛み締めながら、少女は笑う。
トークも終盤に差し掛かると、大森先生がアコギを出して、
「今日はアコギを持ってきたので、一曲歌おうと思います。」
と、言った。
少女はラジオ越しに拍手をする。
(何を歌うんだろ〜)
「曲は何ですか?」綾華先生
「『春愁』です。」大森先生
「おお〜、いいですね!」綾華先生
「では、ミセスグリーンアップルで、『春愁』」

(春愁………?聴いたことないな…)

アコギの音とともにその歌は始まった。

早いものねと心が囁いた〜
(優しそうな歌だな)
青さのカケラが行き交うがやっぱり 摘み取ることはできなかった〜
(サビが来る!)
大嫌いだ 人が大嫌いだ
(え、まって、、、)
友達も大嫌いだ
(涙出てくる、、、)
本当は 大好きだ 〜

少女の目から涙が溢れ出てくる。
理由は一つ。
歌詞への共感。

少女はそのとき、軽いいじめを受けていて、心身共にストレスではち切れそうだった。
それに加え、少女は両親の前で本音が言えない。
なぜなら、泣いてしまって何も言えなくなるからだ。

自分で発することのできない「大嫌い」と、
やっぱり、そんな人々・物への「大好き」が、
歌で代弁され、少女は歌が終わっても泣き続けた。

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長めの…って思ってたら長すぎました(*´ω`*)
なんか、私可哀想でしょアピールっぽくなっちゃった。

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。。

あの子とあの子が似ている
2人とも幼い頃から
その純粋な心に
カッターナイフのカケラを
発散のために落とされて
切り刻まれて
また落とされて

そのせいで
失くしてしまった
自己肯定感

私は治せるだろうか
洗脳された傷だらけの心
あなたは素敵なんだよって
私に必要なんだよって
洗脳し返せるだろうか

私の言葉は届くだろうか
生きててほしい
そんなに自分を嫌わないでほしい

私はちゃんと見捨てないだろうか
疲れていても
嫉妬してても

引っ張られちゃう私は
どうすればいいんだろうか
自分も苦しい時だけにならないだろうか

死なないでって言うけれど
結局自分が怖いだけでしょ
そうだね
弱いのはあの子じゃなくて私だ

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1歩

1歩踏み出せば、世界は七色に染まる
1歩踏みとどまれば、もちろん世界は何も変わらない

1歩後ろに戻れば、世界は途端にモノクロ
1歩踏み外せば、地面にどーん

頭打ってたんこぶできても周りをよーく見て?
自分と同じような人がいっぱいでしょ?
臆病で、心配性で、自尊心が低くて
みんなで落ち込んでたら、天から手が

「落ち込まないで!それより、踏み出したことを誇って!
ほら、上を見て!あなた達を2000億個の星が照らしてる!」

僕たちを励ますその声の主を、探している
だって、自分の頑張りを認めてくれる声だから!
君も一緒に探そう!

1歩踏み出したところで、世界は本当に七色になるの?
1歩踏みとどまったところで、何も変わらないなんて証拠もない

1歩後に戻ったところで、世界は本当にモノクロ?
ただ、1歩踏み外せば、地面にどーん

もしも、落ちた瞬間に翼が生えて空を駆けられたら、すっごく気持ちいいと思う
でも、そんなの一握り
だから、とりあえず黙って落ちましょう!

頭打ってたんこぶできてもこれは感じられる
自分と同じような人がいっぱいいる訳じゃない
自己中心的、自意識過剰、自分には考えられない
少し軽蔑の目線を流すと、白羽の矢が立った

「なんて目で見るの?あんたみたいな暗いヤツと居たら、
こっちまでレベルが低くなるじゃない!あっちに行って!」

僕を貶すその声の主を、探している
「あんたみたいなその他大勢なんて、誰も見てないよ?」
うるさいガヤは黙っててもらって

たとえ、進んだ先が崖でも滝でも砂漠でも
たぶん、そのちょっと先にいいコトがあると信じているから

進んでる時にまた落ちたら、誰かの助けを求めましょう
誰も助けてくれなかったら…ツギハギだらけの羽を作りましょう
そして、
「大丈夫、飛べるから」
って声に、1度だけ騙されてみよう
それができれば
「はなまるです!」