空が狭いよ、苦しいよ
息継ぎができないよ
何で皆平気なの?
私は溺れそうなのに
そっか、息をすることを忘れちゃったんだね
神様、仏様どうか
来世はマッチ棒がいいんです
あんな軽いひと擦りで
自分を燃やして輝けるなんて
素晴らしい人生じゃないか
僕もあんなに自分勝手に汚したい
僕も我が物顔で世界を引っ掻きたい
したい、見たい、痛く、生きてみたい
その芯は
今の
すべての
気持ちと
夢を
乗せて
今
走り出しました
〜
そしてまた
気持ちと
夢を
乗せて
僕は歩みはじめました
柔らかい風が肌に触れる、春
スカートが揺れる
髪が靡く
湿気がまとわりつく、夏
夕立ちが叩く
雷は遠く
まだ熱が残る、時雨をくぐる、秋
色が変わる
淋しさが募る
空は遠く、雲が割れる、冬
冷えながら光る
ただ春を待つ
前に自分
ハネてない髪
貴方にあえない
崩れ落ちたくなったのは
貴方にあえない悲しみか、
昨日出逢った怠さなのか
貴方と出逢えたしくみで
貴方と会えない仕組みが
出来つつある
可能性を無しにして
他で補おうだなんて
そんなの要らないからお願い
まだあった可能性を
おかしいな…
どんなに吸っても足りない…
別に欲がある訳じゃない
ただ誰も傷つけないために
みんなを受け入れてるはずなのに
みんなが離れていく…
あぁそうか…
気づかないうちにこぼれてたんだ
新しいものが入る度に押し出されて
誰かを止めおけない者に
誰かに止めおいてもらう資格はない
汚れててもいい
不純物でもいい
たとえ新たに得ることが出来なくなっても
何かに満たされたい…
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三度目の夏。
僕の目の前を舞うピンクは、
確かに、桜だった。
確かに、君だった。
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