汗が宙を切る
あのくらいの速さで
私のもとへ来たりしないかな
俺頑張ったでしょ格好いいでしょって
訊いてくれないかなぁ
君はゴールテープを切った
まだ足りないって言って欲しい
君の頑張る姿が好きだ。
一生懸命汗をかきながら
笑わせようとしてくれる。
君は何にでも一生懸命だから
僕は心配なんだ。
ほら、
お酒の飲み過ぎには注意して。
ほら、
食べすぎにも注意して。
あぁ、ほら、
君の事を好いている人を困らせないで。
僕じゃあ、君への好き度は足りないから、
君の事を好いている人の事をしっかり見てあげて。
君なら大丈夫。
ほら、
素敵な未来まであと50メートル。
友達と笑いながら帰った道
冒険をしてみて迷子になった道
何かが嫌で、嫌で一人で帰った道
辛くて泣きながら歩いた道
よく分かんない気持ちになって歩いた道
変なことを考えてたら危なかった道
、
この道は僕のすべての気持ちを
代わりに代弁してくれて
僕を支えてくれて
僕を誰かと繋げてくれる道
何度も綴り直して
想いが紙からあふれるほどに
気持ちを込める。
貴方の心に届くかなんてわからない。
それでも私は薄っぺらい紙に大きな想いを乗せる。
貴方に想いを馳せて
貴方の笑った顔を考えながら
丁寧に書き上げる。
コトン。
貴方に届きますようにと祈りながら
ポストに投函する。