惰性で買った100円コーヒー 値段相応の粗雑な味
理性の欠片も売り飛ばしたのか 訊いてくるのも粋
疲れ果てたその心で スラムめいた世相を眺めてる
草臥れたワイシャツ ささくれこそ正義の象徴かも
宿題は出すが 勉強もするが 好き勝手やっていた
あの日の私はダウナーめいた態度で 煙に巻かれて
巻き返して 生きるも死ぬも勝手だとまた息巻いた
着崩れたブレザー そのズレこそ認めてほしかった
いつからかは思い出せない こじれていく自問自答
癇癪持ちのスノードーム あらお庭がグチャグチャ
玩具は片付けないとね その囁きだって毒なんだよ
くたばった腕時計は 時間を忘れムダに時間を潰す
掻き乱された思考回路 拗ねたフリをする愚かな女
無意味なカウントダウン 跳ね飛ばした上履きの音
知性の片鱗も見せつけない だって見せるのは無粋
正気の沙汰ではないことは わかりきっているのさ
学校は脱走するわ 喧嘩は売るわ 野放図もいい所
あのね 私が愛するのはニヒルなその心だけなのさ
言論弾圧するのは 私が居たら都合が悪いからだろ
くだらないな 100人の愚者が賢者1人に勝てないの
その言葉を理解できないのは 難しいからではなく
あなたの頭が悪いからだ 難しい話じゃないでしょ
黒板にはまだ洗脳の跡 フラついてグラついた椅子
ヨロめいて耐え切れない机 もう一度出直してこい
怒り狂ってみても 泣き喚いてみても 野暮なこと
個性の開花は 知性と理性の昇華 なかなか上出来
惰性で買った200円コーヒー 値段相応の粗末な味
虚勢で着飾った路地裏の犬 見た目相応の大層な心
狂気の沙汰でしかないけれど きょう日これが限界
もたげる頭は大概にして ひと暴れしたら万事解決
そううまく行くわけはないが ひとまず結論はつく
絡まろうが埋もれようが 私にはなんら関係がない
要注意人物認定もこの辺で 最初から興味はないが
夜の風に安心して一眠りする猫 正しい朝の待ち方
誰の思惑も厭わず ひょうひょうと私は歩いてきた
スラムめく世相と情はよそに 私は今日も歩いてる
すり抜けて信号
貴方はもう対極
間に合いもしない鈍間な私は
朦朧とする頭の中でお昼寝
今こそ掴む時だなぁ
そして意識はゆめのなか
「ちょっと肩借りるね。」