「貴方が好き」とか
「一緒にいたい」とか
まっすぐにしたら単純過ぎる想いを
直接口に出来ないながらも、
それを何とか伝えようと
頑張る人は本当に素敵だと思う。
帰り道はいつも1人
いいもん 1人が好きだもん
帰り道はいつも1人
いいもん 友達なんかダルいし
帰り道はいつも1人
イヤホンで世界を遮断して
帰り道はいつも1人
でもちょっと、ほんのちょっと寂しいから
そばにいて、掻き乱してよ
ビル街の五線譜にト音記号が灯るとき
交錯する電線をFコードに歪めて
もっと、もっと、もっと、もっとくれよ!!
もっと、もっと、もっと、もっと
俺にくれよ!!!
夕焼け小焼けにカラスが泣いて
こんな時はいつもアイツが俺の前に現れる
ヘルメットをかぶって
機関銃みたいにギターを担いで
青い、青い、青い、青アザみたいなヤツ
月が流れ星ならいいのに
あんなもん消えてしまえばいいのに
さよならララバイ、バイバイバイ
焦点定めてぶっ放してやるよ
くそったれ くそったれ
帰り道はいつも1人
いいもん 今日はもう帰らないし
帰り道はいつも1人
耳の奥で鼓膜の近くで
ただ鳴ってる、まだ鳴ってる
「頑張れ」なんて 私が言っていいのかな。
既にあなたは頑張ってるのに。
なんて声をかけたらいい?
なんて言葉をかけたら喜んでくれる?
あなたが私に 毎日元気をくれるように
私もあなたの力になりたい。
追い込んで 頑張りすぎちゃうあなただから
体調崩しさないか心配だよ…。
笑顔が似合うあなただから
いつも心から笑っていてほしい。
届かないかもしれないけど…
大好きって毎日思ってるよ。
いつも応援してる。
やっぱりこの言葉しか出てこないけど…
あなたの力になれますように。
がんばれ…!!
午後5時。
【教室】
生ぬるい風。
サッカー部のトレーニングの声。
野球部のランニングの掛け声。
吹部のロングトーン。
誰もいない。
ほんの少し前までは、みんながいた所。
綺麗な黒板。
誰かの落とし物が教卓の上に。
後ろの黒板に男子の落書き。
提出物一覧表。テスト範囲表。
【廊下】
走り回るバスケットボール部の基礎トレ。
荷物を取りに来た3年生。
ひんやりとした秋の空気。
端の方に、緊張した顔の男子。
駆け寄って来たのは、明るい顔の女子。
【昇降口】
空っぽの3年生の下駄箱に入ってる白い封筒。
塾の勧誘のチラシ。
生徒会からのお知らせ。
汗だくのサッカー部員と野球部員。
不安そうな顔の吹奏楽部員。
手には楽譜。もうすぐコンテスト。
さっきの男子と女子。
二人とも笑顔。
こっそり手を繋いで、二人微笑んで、
午後6時。
チャイム。
【下校完了時刻】
少しでも同じにされたくて
どうかどうかと縋るけど
馬鹿みたい
馬鹿みたい
貴方みたいなのに
馬鹿みたい
絶対にちがう
一緒じゃなくていい
そこに行きたい