僕はスーパースターになった
って夢から3秒前に覚めた
「だろうな」って納得してる僕が
もはや愛しくて泣けてくる
作り話を話そう
本当のことだと気が滅入ってしまうから
あくびをしながら登る太陽
街を埋め尽くすシマウマの群れ
day by day,I stay the rainy day
切って貼ってじゃ追いつけないくらいに
何度も何度も僕は僕を殺めた
それでもそれでも生きてみたい
どっかでアメンボが死んだ
テレビのバラエティが賑わった
日々移り変わり過ぎゆくニュース
まるでハイエナ
綺麗事で笑おう
僕ら世界は美しいと思えないから
君の瞳くらい住んだ青い空
「おはよう」はもう聞こえない
day by day,I stay the rainy day
切って貼ってじゃ追いつけないくらいに
何度も何度も僕は僕を殺めた
それでもそれでも生きてみたい
靄のなかでさえはっきり見えてしまう貴方に
触れられない日々を過ごして、
束の間の面会は
むしろ甘えかな
放課後。
私は一人で、いつものようにノートとにらめっこしていた。
「何、詩書いてるん?」
『え、いや、ちょっ、勝手に覗かないでよ』
「さっきから何べんも声かけてたで?
聞こえてへんかったん?」
”彼”は私の前の席の机にもたれかかった。
まだ”彼”の視線は私の手元のノート─中身は恥ずかしながら自作の詩ばかりである─に向いている。
「はぁ…ついに反抗期が来たんか」
『反抗期?
私、別にそそそそんな、こ…』
「こ?」
『こ、小林くんの子供じゃないんだから、
小林くんに対して反抗期なんて無いよ』
「んー…」
”彼”は顎を軽くさすって何かに悩んでいる。
「直らん?その”小林くん”ってやつ」
『直すってどういうこと?』
「もうさ、そろそろ”隼人”で良くない?」
『そろそろって…
私たち、その…付き合ってるんじゃないし』
「…ふーん。付き合ってない、ねぇ」
”彼”は少し苦しそうな顔で、外を見つめた。
なんとなく気まずくなって、どうしようか迷っていたところで、完全下校15分前のチャイムが鳴った。
帰ろう。
私はノートと鞄を抱えて教室を出た。
”彼”は追って来なかった。
詩が指先で紡がれていく。
単純な言葉の羅列でも、
想いさえあればそれはもう素敵な詩だ。
さぁ、想いをのせて。
君への想いを密かに募らせて。
いつか、
この詩が君に届けられますように。
紡げ、詩。