いつだって僕はそこにいるよ
だから早く見つけてよ
いつ消えるかも知らぬ光を
さぁ寄ってたかって掴みたがる世界を
引っ掻き回したって絵になるんだから
いっそ、一層手を取り合って
笑ってみせようか
ああ、君はあの子が好きなんだって
否応なしに見せつけられる文字羅列
遠い遠い君を追いかけて
淡い淡い恋心
叶うわけない一方的に突きつける愛に
いつかの見返りを求めてるわたし
君と笑い合える日々より
ブラジルの方が近い気がするの
期待すると決まって君は現れないのに
その期待だけで帰り道がすこしぽかぽかするの
君のずるいところだよ
私の事好きになってどうするの
もう私に価値はないのに
もう私なんて消えるのに
ねぇお願いだから私を気にかけないで
もういっそう記憶もなくして
私のことなんて忘れて
もう忘れて
forget、
私のなくなる一分前
ずっと前から思ってたんでしょう、
『君が心配』
私のことなんて忘れてしまって
もういやだ
もういやだ
もう忘れて
記憶もなくして
存在もなくして
全てをなくして
幸せにはなれるはずない
私の幸せは君に託した、
嗚呼
forgot
なにもない
昨日は気まずい空気に耐えられず、教室から逃げ出してしまった。
今日、絶対に謝ろう。
そう思っていたのに、”彼”は1日中、私の前に姿を現さなかった。
放課後。
机の上にノートを広げたものの、気持ちはノートに向かない。
いつもなら「何してるん?」と”彼”が声をかけてくるのに、今日はその声もしなければ、気配すらないからかもしれない。
『ごめんって…言おうと思ってたのになぁ』
そんな私の声も、誰もいない教室に空しく響くだけ。
ノートがめくられて、昔書いた詩が姿を現す。
〈蒼い空に天使の落とし物
白い羽根が空を舞っている〉
《xxxx年11月1日 君と僕との物語の始まりの日。》
おかしいな、と思った。
私はこんな詩を書いた覚えがない。
それにこれは私の字じゃない。
誰が書いたのか…。
しばらくして、この字に見覚えがあるような感じがした。
もしかして。もしかして。
私は机の中から、急いで1通の手紙を取り出した。
この人が書いたのかもしれない。
手紙を開く手が震える。
【続く】
もうちょっとだけど
貴方には友達がいるから
そっと独り忍ばす帰路の手は
本当は「寒い」って言うためだよな、
貴方の周りが私以外友達だらけで有ります様に。
そんな思考も意味を為すから
文字を使って心を溶かす