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Snow

雪の季節になったね。と君は呟いた。

手の上で溶けてしまう軽い気持ちの雪は

私の中ではもう価値がなくなっていた。

そして

新たなる熱い気持ちの雪が

うまれた。

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夢をみていた 6話

 何を言っているんだろうこの人は。少女はそう思った。
「違うと思う。わたしはあなたを知らない」
 彼は、さも楽しそうに笑い声をあげた。
「知ってるよ、私も君とははじめましてだ」
 懐っこいところがかわいいと思った。

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赤い唇

全ては初めからそこにあるのだから
君は何も創り出さなくていいんだ
イマジネーションなんてクソくらえだ
ただ今の感情を現像するだけでいい
数字の羅列と1%の奇跡で出来た僕らの
「正しさ」こそが世界のマジョリティー
何が「間違い」なのだと言うのだろう

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まどろみ

寝起き ぼんやり夢の中 しっかり者の自分と甘ったれな自分がいた 全然しっかり者じゃない、甘え下手な自分の願望 だったりして...

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決意と柔

茶化してぱっぱっ
笑顔に期待
行動に落胆
それでも耳は傾けておくのよ
もう減るものなんざないんだから
最後に投げるものはここにある

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夢をみていた 5話

「私は、ある人を探していてね」
 隣に座ってもいい?と目配せをするから、少女は横にずれる。
 ありがとうと言うように微笑んだ彼は、続ける。
「もしかしたら、君がそうかも、と思って、思わず声をかけてしまったんだ」