つらい日々苦しい日々にいつも君がいてくれた。
前が見えなくてつらい毎日。
君とあえたことで照らされたそんな気がしたんだ。
目標や夢はたくさんあるけれど、
叶わないことを知って先が見えなかった。
でも、君と出会えて、君のおかげで希望がみえたよ
どんなにつらくて死にたくても、
守りたい約束がある。
頑張った先にまっている君の笑顔が見たい
だから頑張れた私が今、ここにいる。
今日もたくさんのことばが消えてゆく
今日もたくさんのおもいが消されてゆく
きっとこの悲しみを貴方は知らない。
Shi-ka村。
人口はそこそこ。面積はぼちぼち。
人々の話すことの大半が、詩的。
だから詩歌(しいか)村。
、、、という勝手な想像の元、
たまにShi-ka村から言葉を織ることにします。
村長さんの言葉。
「『今日が昨日よりも
ほんのちょっと良い日になりますように』
そう願って毎日を過ごせば、
だんだん幸せも増えていくだろうよ」
私はいつだって孤独で、雨なのにそれは一粒の雫の集まりで、人間もそういうことなのだと思う。
「黙ってたら、なにも伝わんないよ」
喉の奥で風化していった言霊が胸に積もった冬の日に、彼は大きな背中を丸めながら、こちらの目をまっすぐ見てそう言った。吹き荒れる吹雪の残滓が自分の頬を掠めたのを感じて、心身の逃げ道をすべて塞がれてしまったことをさとった。手袋越しに掌を壁に沿わせながら、動かない口を何度も動かそうとするも、動かない。
しばらくそのまま時間の流れに身を任せていると、自分をつつむ躰が小刻みにふるえはじめているのが見えた。瞬間、吹雪に何もかも持って行かれてしまうような気がして、彼の丸められた背中を無意識のうちに包み返していた。
「……何を言えばいいかわからないんだ、正解が見えなくて」
そのまま自然と、彼の腕もあるべき場所におさまる。
「……大丈夫、言葉は口から出るものだけじゃないから」
厚手のコート越しの背中は頼もしくて、深い安心が心に流れてくるのが感じられた。すると少し気持ちが緩んで、口が滑る。
「でもなんか、ずっとこうしたかったのかも、ぼくは」
「なんだ、口も開くじゃないか」
小刻みに投げ出される白いふたつの息は、吹雪の彼方へと連れ去られながらも、しだいに一つになって冬の空気にとけていった。