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再出発

泣きたくても泣けない夜は
耳に音楽を当てて
やっと泣けていた
あの頃装着していたでっかいヘッドホンは
高性能の有線イヤホンになって
身長も伸びて
想いも長くなって
恋をして
わかることが増えて
思いが届かなかった夜も
憂鬱な朝の気だるさも
貴方に包まれてきました
ちょっと背伸びして刺激な音でポップにアガって
でもずっと見ててくれたのは貴方で
止まった時間を共に
私は過ごしていました。
新たな日常を求める音が聞こえたので
また貴方を追いかけて参ります
貴方と時間と私がいる普通を
これからは、

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代弁者

今話しているのは僕ではない。ただのナニガシ。だからこそ、気楽に何でも言ってのけることができる。

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Blue

浮いた視線が
漠然と私を捉えているような
気配がわかりたいあたしは
青い鳥の子。

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4分33秒

今 70億の悲しみを涙として
僕のこの小さい瞳から流してあげる
あなたを誰かの悪意が狙っていようと
あなたが何も知らず笑っていられるように 

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口紅

赤い口紅が妖しく微笑む
瞬間 心が恋に堕ちた
その日からあの人を探し続けた
何もかも放り出して
口紅で彩った美しい唇で愛を囁いて
僕は貴方に狂わされていく

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水の中の油みたいに
プカプカ
教室を漂って さまよって
誰にも心を開かないまま
いつの間にか卒業したらしい

高校生が終わった
青春ってなんだっけ
みんなが眩しくて羨ましくて
忘れてた
「私も」高校生だったんだ

気がついてた 知らないふりをした

大学ではもっと上手くやれるだろうか
もっと上手に笑えるだろうか
「私も」大学生になれるだろうか
未来の不安はつきない

でも、今、一番楽しいから。
今の自分が、好きだから。
過去も未来も関係ないのか