泣きたくても泣けない夜は
耳に音楽を当てて
やっと泣けていた
あの頃装着していたでっかいヘッドホンは
高性能の有線イヤホンになって
身長も伸びて
想いも長くなって
恋をして
わかることが増えて
思いが届かなかった夜も
憂鬱な朝の気だるさも
貴方に包まれてきました
ちょっと背伸びして刺激な音でポップにアガって
でもずっと見ててくれたのは貴方で
止まった時間を共に
私は過ごしていました。
新たな日常を求める音が聞こえたので
また貴方を追いかけて参ります
貴方と時間と私がいる普通を
これからは、
今話しているのは僕ではない。ただのナニガシ。だからこそ、気楽に何でも言ってのけることができる。
浮いた視線が
漠然と私を捉えているような
気配がわかりたいあたしは
青い鳥の子。
今 70億の悲しみを涙として
僕のこの小さい瞳から流してあげる
あなたを誰かの悪意が狙っていようと
あなたが何も知らず笑っていられるように
赤い口紅が妖しく微笑む
瞬間 心が恋に堕ちた
その日からあの人を探し続けた
何もかも放り出して
口紅で彩った美しい唇で愛を囁いて
僕は貴方に狂わされていく
水の中の油みたいに
プカプカ
教室を漂って さまよって
誰にも心を開かないまま
いつの間にか卒業したらしい
高校生が終わった
青春ってなんだっけ
みんなが眩しくて羨ましくて
忘れてた
「私も」高校生だったんだ
気がついてた 知らないふりをした
大学ではもっと上手くやれるだろうか
もっと上手に笑えるだろうか
「私も」大学生になれるだろうか
未来の不安はつきない
でも、今、一番楽しいから。
今の自分が、好きだから。
過去も未来も関係ないのか