図書室後方ずらっと並ぶ、
しけた古本のくすんだ匂い。
コインランドリー前を通って、
きれいでかわいいしゃぼんの香り。
あの子がくれた甘いひとくち、
キャラメル薫る銀の紙。
鼻先かすめるあの香が薫る、
花咲き匂ふ帰り道。
・月(るな)
異能:鬼神の指揮者
二つ名:総大将
多分中学生くらいの少女。怪異の類を食らうことで能力使用の原動力としている。異能の性質は、怪異を生きたまま体内に飼うというもの。それらを召喚して使役したり、また彼らの性質の一部を肉体に表出させることで肉体を変化させたりできる。怪異相手の尊大さと好戦的な性格は、体内に飼っている怪異の影響が半分、自分の異能への絶対的信頼によるものが半分。
・伽(とぎ)
異能:霊体の観測者
二つ名:霊能者
二つ名の通り霊障や怪異を扱う仕事をしている若い女性。年齢不詳。通称「いかろ姐さん」。本名は斑鳩(いかる)。異能の性質は、霊体や怪異を知覚し、さらに意思疎通できるというもの。能力とは関係無しに何故か怪異の類から好意的に接してもらえる、所謂『霊に好かれる体質』の持ち主。能力と無関係の特殊な技能や体質を持った者は稀によくいる。
今日も1日、誰かの笑顔の為に有り難う御座います
明日もあなたにとって素敵な日でありますように
誰かのためを思える君が好きだ
誰かのために耐える君は嫌いだ
そう たぶん 君は優しいんだけど
その優しさを まっすぐ私は愛せない
周りの「嫌だ」を吸い込んだ君は
重くてつらくて苦しそうだから
良ければ話してみてほしい
話をしてほしい
誰かと思い切り笑う君が好きだ
誰かに合わせて笑う君は嫌いだ
そう 君の笑う顔は素敵なんだけど
ひきつった笑みを まっすぐ私は見られない
周りの「ねー」に惑わされる君は
つまらなさそうで少し不安そうだから
出来れば思い切り 笑ってほしい
笑っていてほしい
たぷたぷ、と可愛らしい音を立てながら
グサグサ、と誰かの胸に刺さる言葉を。
キラキラ、と星が瞬く夜に
ニコニコ、と笑う君に
一切の、音のない叫びを、どうか。