何を言っても嘘っぽくて
まるで霧の中を彷徨ってるみたい
時間だけがただただ流れて
まるで心を何処かに落としたみたい
わたしは貴方に何を返せていますか。
貴方が大切なはずなのに
言葉は何一つ出てこなくて
零した涙さえ偽りだ
作り上げた感情で踊り狂い
底は冷えきっていた
『こんにちは。此を讀んでいるといふことは、先達くんは歸つてきたんですね。彼は若いから、きつと屆けると確信していました……雪子、その後お元氣でせうか。私は今日も大變元氣です。
この後直ぐに戰地へ向かふ爲走り書きたること、生きて歸ると御約束しましたが其れが出来ぬこと、お許し下さい。
必要
高く空飛ぶパイロット
魔法を紡ぐ小説家
誰かを救うお医者さん
未知の世界へ宇宙飛行士
なりたいを叶えたくて
頑張るけれど
ぐらつく心が壊れそうで
やめてしまおう
ぽつりと独り言
その度に
あの日の景色が蘇る
信じられないくらい眩しい
もう少しだけ、あとちょっと
届かない星に手を伸ばす