「いい」
テメェらそこで…とナツィはキヲンの襟首から手を離した時、不意にキヲンが叫んだ。
「ナツィ後ろ!」
思わず背後を見ると、ナツィに向かって蔓が伸びてきている。
「‼︎」
避けるのが間に合わない、そう悟った時、蔓に向かって矢が飛んできた。
「⁈」
蔓は驚いたように動きを止める。
ナツィ達が矢が飛んできた方を向くと、建物の上に青髪のコドモが立っていた。
青髪のコドモことピスケスはひらりと飛び降りると、何してるの?とナツィ達に尋ねる。
「コイツらが勝手について来たんだ」
ナツィがキヲンとかすみに目を向けると、2人は気まずそうに俯いた。
「まぁ、ついて来ちゃったの」
ピスケスはそう言って微笑む。