「”学会“の魔術師達はみんな解放したぞ」
露夏がそう言いながらナツィに近付く。
「んでコイツどうするんだ?」
このまま放っとくワケにはいかないだろうし、と露夏はしゃがみ込んで桜色の髪のコドモの顔を覗き込む。
「どうせ、”学会“に引き渡すことに…」
ナツィがそう言いかけた時、銃弾を撃つ音がした。
「⁈」
ナツィは間一髪の所で魔力でできた銃弾を避けたが、足が踏みつけていた人工精霊から離れてしまった。
「マズい!」
ナツィがそう叫んだ頃にはもう遅く、桜色の髪のコドモは起き上がって蔓をナツィに向かって伸ばした。
「っ!」
一瞬にして、ナツィが手に持つ鎌に蔓が巻き付いた。
物書きたる者、ネタ集めは命の次位に大事だ。
...と言うことは重々承知だが、いざ!それをネタにものを書くと、発表できない。物書きである前に、根性無し、と言うのだろうか、他人に見せるだけの度胸もなく、結局くだらないポエムをひたすら呟く。みたいなタイプの人間です、自分は。