喉の奥で空気が固まって焦るように吐き出した言葉は 浮ついていて私の知る響きではなかった ズレていく呼吸を戻そうにも 正解はとうの昔に見失っていたようです 歪んでいく視界に心地良さなんて感じて さっきのことですら思い出せなくなって 落ちていくことへの抗いの意味を見失って 隙間だらけの私の心に木枯らしが駆け抜けた 秋ですね、冬眠の準備を始めましょう。