太陽が高く昇り、日光が燦々と辺りを照らすころ。
とある大学の建物の片隅にある荷物や書類で溢れた小部屋では、小さなローテーブルを挟んでメガネをかけた老女と青い長髪で白いノースリーブワンピースを着たコドモがお茶をしていた。
「…なるほど、それで“商会”の魔術師や人工精霊と接触したのか」
老女がそう頷くと、青髪のコドモはまぁそんなところねと返す。
「あの街に“商会”の拠点があることは知っていたけど、まさかこんな風にトラブルになると思わなかったわ」
青髪のコドモはそう言って笑うが、老女はのん気だねぇと真顔で言う。
「アンタたちがあのオニっ子をちゃんと見ていなかったのが悪いだろうに」
「仕方ないのよ、こういうのは」
「開き直るのか」
「えぇ」
老女とコドモは暫くそう言い合うが、やがて呆れたようにため息をついて老女がティーカップをテーブルの上に置く。
優しいところ変わってないね。
いつもありがとう。
お誕生日おめでとう(*^_^*)