「よっお前らー!」
ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ〜、と扉から入ってきた赤髪にキャップ帽のコドモが目の前の椅子に座りつつ話し始める。
それに対しナツィはなんだよ露夏と目を向け、金髪のコドモはナツィの膝から起き上がって露夏と呼ばれたコドモの方を見た。
露夏は、まぁそこまで気にすることじゃないんだけどさと笑って続けた。
「ピスケスがどこ行ったか知らない?」
「えっピスケス⁇」
金髪のコドモは驚いたような声を上げる。
「露夏ちゃんといつも一緒じゃないの?」
「いやいや、よく一緒にいるけどいつもって程じゃないし」
きーちゃんのところの寧依とは違うんだからさ、と露夏は笑う。
「でもなんか、ここ最近あんまり見なくてさー」
ちょっと、どうしたのかなって、と露夏はテーブルに頬杖をついた。
それを見てナツィは、なんだよお前と露夏を睨む。
「あのピスケスのことが心配なのか?」
「いや、心配って程じゃないんだけど」
昨日くらいからあんまり姿を見なくて…と露夏は苦笑いする。
それを見てナツィは、昨日からなら心配することないだろとジト目を向ける。
しかし露夏は、いやぁ、ね、と続けた。