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祖父との最期

土曜日の昼過ぎ、自分の祖父が長い闘病生活の末
天国へと旅たちました。

どうしようもないくらい涙が流れました。
祖母を除き、子供、孫の中で最後に会ったのは 自分でありました。

祖父の遺体は、その日は家へと帰りました。

自分も、その日は祖父母の家に泊まり
悲しさを紛らすように寝ました。

そして深夜、フワフワとした感じのまま廊下を通り、祖父が寝ている部屋を通ると、うーんと、そ祖父が上半身だけ、起き出してきました。
慌てて、祖父に近寄り
「起きたんね!?」
祖父は、笑顔で頷きました。
「ちょっと待っててな。お茶と飯でも持ってくるから。あ、ばぁちゃんも読んでくるから」
また、笑顔で頷き、自分はキッチンへと歩きだしました。

そして、次に気がついたのは深夜、布団の中。
「(あぁ、お茶とか出した後、また俺、寝ちゃったんやな。茶碗でも回収しないと。)」
そう信じて疑いませんでした。

そして、意識がしっかりした頃
「(ん?、じぃちゃんの寝てる部屋って、ばぁちゃんも寝てたよな…なんで、あの時ばぁちゃんの布団が無かった??)」
そう、夢だと気づいた時、涙が流れました。

今までだって、別れ際はいつだって笑顔でした。
おそらく祖父は、自分に何も言いませんでしたが、笑顔でお別れを言いに来たんでしょう。
その証拠に夢に見た祖父は、病気で痩せた顔ではなく、元気だった頃の、にこやかな顔でした。

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  • はじめまして。
    この書き込みを読んで、SECONDさんはお祖父様想いの優しいお孫さんだな、と素直に思いました。

    実は、私も昨年に弟を亡くしました。
    今でも夢に出てきてくれて、話しかけてくれますが、亡くなったばかりの頃は夢からさめると弟がいない現実が押し寄せてきて涙してしまっていました。
    しかし最近は時間が経た今、弟との思い出を宝物のように噛み締めて生きる毎日を必死に生きることにしてから、短い間だったかもしれませんが一緒に生きた時間が違う時空で繰り返されている、と感じられるようになったんです。
    それは心の中でも一緒。
    心の中にいつも弟が居てくれているので、SECOND さんの中でお祖父様は存在していると思いますので、それがSECONDさんの人生や心を支える大事な宝物になりますように。
    御冥福、お祈り申し上げます。
    長文失礼いたしました。

  • 泣いたっていいのさ、止まない雨はないのだから。忘れろってわけではなく。
    忘れてなきゃ、その人は心の中で生きているってね。