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東日本大震災

9年前の今日、当時小学1年生だった私を悪夢が襲った。
いつも通り掃除をしてたら、急に大きな揺れを感じた。
教室の明かりは消え、机や照明はガタガタ音を立てる。
今まで経験したことない事態に、思考回路が停止した。

電気は付かず、水道から水も出ない。
ガスが使えず料理も出来ない家もあった。
私たちが日常どんなに身の回りのものに頼っていたかを
思い知らされた。

父は仕事で福島に行っており、1週間は帰って来なかった。
久しぶりに見れたとき、顔は髭だらけで正気を失っていた
気がする。

9年経った今も、あの日の恐怖を忘れることはない。
私は宮城に住んでいることもあり、定期的に家族で
被災地を訪れている。
先日も南三陸に行ってきたが、新しい商店街が出来た
裏には、未だに建物の骨組みのみが残っていた。

私は思う。
人々が思っているより、復興は進んでいない。
表向きでは、新たな建物が出来て、少しずつ街に人が
戻ってきて、活気に溢れているかもしれない。
しかし、それはほんの1部に過ぎないのだ。
福島には、まだ住んでいた場所に戻れていない人は
たくさんいる。
震災による風評被害も、完全になくなった訳ではない。

だからこそ、知ってほしい。
今はコロナのこともあるから強くは言えないけど、
1度でいい。
被災地を訪れて、自分のその目で確かめてほしい。
ニュースやネット、写真で見るより、それが1番みんなに
この状況を理解してもらえる方法だと思うから。

そして、支援を続けてほしい。
少しの募金でもいい。
被災地のものを買うでもいい。
訪れることもこの中に入るかもしれない。

東日本大震災は、たくさんのものを奪った。
しかし、それによって映し出された人々の優しさもある。
みんなには、そのことを決して忘れてほしくない。

2020.3.11

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